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緑の雇用

緑の雇用

緑の雇用って何?            

 「緑の雇用」事業とは、未経験者の方でも林業で必要な知識や技術を学びキャリアップするため、OJT研修や集合研修を通して研修生をサポートする国の事業です。

「緑の雇用」事業では就業年数に応じて研修の内容をステップアップさせ、将来の森林の担い手になるために必要なさまざまな技能を身につけられるよう体系的に研修計画が作られています。

研修生に確実に知識・技能が身に付くよう計画が練られ、計画に沿って研修が実施されます。 また、正しい研修が実施されているか書類・現場でのチェックが設けられています。このように確実に研修生がキャリアップできる仕組みが整備されています。

 

森林の仕事

 下記サイトにて詳しく説明されています。動画もあって山の仕事のイメージがきっと沸くと思います。

緑の雇用総合ウェブサイト

 

・地元で働けること

・自然の中でのびのびと働くことができること

・人間関係のストレスが少ないこと

・日中の仕事のみで夜間の残業がない(夜間作業は危険かつ非効率なため)

 

林業にはこのようなさまざまな魅力があります。一般的に仕事がきつそうといったイメージがありますが近年は機械化が進み、作業者の負担軽減が図られています。女性作業員も増えてきていて、実際に広島県内で多くの女性が活躍されています。女性だけど大丈夫かな、運動経験ないけど大丈夫かな、デスクワークしか経験ないけど大丈夫かな、と多くの不安があると思いますが興味がある方は一歩踏み出して林業へチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

 研修について

参加資格
林業経営体の要件
①認定事業主等である林業経営体
②実地研修に必要な研修事業地、機材及び指導員を確保できる林業経営体。
③指導員はフォレストリーダー、フォレストマネージャーの資格が必要。

※令和6年度より新規追加(R6年度予算の成立等を前提としています)
認定事業主となる意思を有する林業経営体(新たに伐採事業を開始する者)
事業開始の前年度末から起算して3年以内に伐採事業を行う経営体を
立ち上げ若しくは 既存の経営体で伐採 部門を設置し、FW研修(1年目)
修了後3年以内に認定事業主となる意思を有する林業経営体(下記①~③
に掲げる要件を全て満たす者)。

① 当該経営体の事業において、スギ花粉発生源対策推進方針(平成13年6
月19日付け13林整保第31号林野庁長官通知)に基づき都道府県知事が設定
するスギ人工林伐採重点区域の市区町村が過半を占めること

② 独立行政法人農林漁業信用基金の林業信用保証を利用したことがある
こと

③ 造林事業を行っていない場合は、造林を実施する者との協力体制が築か
れていること

 

 

研修生について
研修生の条件

緑の雇用の研修生としての条件は下記。

 

①林業経営体が緑の雇用の参加要件を満たしている。

②労働条件等を明確にした雇用条件により採用される者。

③3年間の研修終了後、5年以上就業できる年齢。

④林業就業経験が2年未満。

⑤当該年度を通じた就業を予定している者。

⑥林業就業に対する意識が明確な者。

 

採用後、緑の雇用研修生として研修が開始します。

 

                      

 

研修1~3年目
林業作業士
(フォレストワーカー)

研修期間は合計3年間です。そして、研修期間ごとにフォレストワーカー1、2、3と区別し段階的にステップアップしてもらいます。研修生が安心して必要な知識・技能を習得できるよう現場研修、集合研修の計画が練られ、それをもとに研修が実施されます。現場研修においては研修生に対して指導員が付き、一から技術を学べます。また、集合研修では林業に必要な知識の習得はもちろん、多くの資格の取得もできます。また、研修で用いる用具(チェーンソー、安全防護服など)の助成もあります。

広島県森林組合連合会の役割の一つとして研修が適正に実施されているかチェックを行っています。形だけの研修になっていないか、研修生が着実に成長できているかチェックし、必要に応じて事業体に対して指導を行います。安心して研修を受けられるような環境を作る仕組みが構築されています。

 

 

5年以上
現場管理責任者(フォレストリーダー)

現場の作業班長の養成のための研修です。林業作業士(フォレストワーカー)からのステップアップを支援します。

林業経験年数が5年以上の方が対象です。作業班長はチームの中の安全管理、チームワークの形成を行うことはもちろん、仕様書を理解し、現場におけるコスト管理・工程管理を行う必要があります。全国の研修生が各ブロックに分かれて集合研修を受講し、必要な知識を習得してもらいます。

この研修を修了するとフォレストワーカー研修生の指導員の資格を得ることができます。つまり、後輩作業員を教える立場になることができます。

 

 

10年以上
統括現場管理責任者(フォレストマネージャー)

各作業現場の統括者のための養成研修です。林業作業現場全体の管理者とも言い換えられます。

林業経験年数が10年以上の方が対象です。事業体は多数の作業班を抱えていて、多数の作業現場を持っています。統括者としてすべての現場を見渡し、どのように人材・機材を投入するか、そしてその安全管理を管理する必要があります。そのために集合研修を受講し、必要な知識を習得してもらいます。

林業未経験者にとって将来的に管理者になるというイメージは持ちにくいと思います。ですが段階的な研修体系が組まれていますので一つずつステップアップすることができますので安心してください。将来的に管理者を目指すんだといった一種の目標としていただけたらと思います。